教授から頂いた手紙 の巻

姉さん女房
14.06.09
長男が卒業して2ヶ月が経ち、在学中お世話になった教授に近況をお伝えすべくご当地長崎の美味しいカステラを添えて手紙を送った。するとお電話を頂き、10分程話しただろうか、とても気さくな方で私の知らない息子の一面を色々と教えて下さった。

実は昨年の夏、教授から手紙を頂いていた。短い文章ではあったが私の胸にグッとくる一文があった。

『本人を信じて見守って下さい。』

読んだ瞬間、ほろほろと涙が溢れた。「私は信じていいのですね。」と心の中で呟いた。

当時、崖っぷちにありながら必死で前に進むしかない息子と、まさかの夫の癌宣告という状況にあり、私の心は「心配」や「不安」という感情に支配されていた。
「信じる」とか「見守る」という事は、頭では分かっていてもなかなか簡単なものではなく、私にとってはとても難しい事なのだ。「きっと大丈夫、大丈夫だから。」と自分に言い聞かせようとするのだが、どこかで最悪の事態を考えていたりする。それを想定しておく事で、もしそうなった時に落胆を少しでも軽くする為の自衛策だとでも思ってしまうのだろうか…。

でもその時、教授の言葉で信じることを許された気がした。その言葉に救われすぐに手紙を書いた。なので今回は2度目である。

電話を貰った事を息子に伝えると、「あー、そう。」といつもの如くドライ。「そういや教授ずっと言ってたんだよね。母さんと会ってみたい、話がしてみたいって。」そんな、私の方こそ…。

SNSやLINE等、人と繋がる手段は色々あるけれど、筆に込められた思い程伝わるものはないよな…とつくづく感じるのでした。