他愛もない事を語ってみる(昭和編) の巻

姉さん女房
15.05.26
新しい芳香剤を買って玄関に置いた。スティックタイプで、なかなかイイ感じである。

子どもの頃、初めて嗅いだ芳香剤の香りは金木犀だった。
ロングセラーのトイレにサワデー爽やかサワデ〜♪である。そこに金木犀の香りが漂っていたかどうかは定かではない。何せ当時は水洗トイレなど無く、底の見えるドッポン式だったのだ。下手すると片足落ちてしまうかもしれないという恐怖、そして時々、大人の手のひらサイズ程もあるデッカイ蜘蛛が壁にビタっと張り付いていて、それが自分目掛けて動いて来るかもしれないという、二重の恐怖と戦いながらのトイレタイム。
事実、私は履いていたサロペットの胸ポケから、買ったばかりのお気に入りのスヌーピーの財布を落としてしまった事がある。500円も入った財布が、無残にも「ブツ」にまみれて見えるのが余計に悲しい。小学生にとって500円は大金よ。泣いた…。

夏といえば渦巻きの蚊とり線香。キンチョーの夏、日本の夏。
二枚重ねのアレをうまく取り外せた時は何げに嬉しかった。ゲームなど無かった時代、最後の渦の所がどう萌え落ちていくのか、ただボーッとその様子を眺めていたものだ。後に、コンセントに差し込んで使う「ベープマット」というのが世に現れた時は衝撃で、煙の出ないこれが何故蚊を落とすのかと不思議でならなかった。

最近はエアゾール式の殺虫剤にもローズの香りのするオシャレな物がある。
私は殺虫剤を今でもつい「フマキラー」と言ってしまう。昔のは、何かこう筒状の先端に黄色いプラスチックの容器がついていて中には液体が入っており、手元のポンプみたいなのをスポスポと押すと、液体が霧状になって出るという臭いの強い「ザ・殺虫剤」。私が居る方向に虫が飛んでいても、母はおかまいなしに容赦なくプシュプシュと振りかけてきた。殺虫剤にまみれて育っても…至って私は現在もすこぶる元気である(笑)。