姉さん再就職 の巻

姉さん女房
16.03.22
長年続けてきた仕事を辞めたのはちょうど2年前の事。

久々の専業主婦の生活は本当に夢の様だった。朝も昼も夕方も、時間に追われる事なくゆったりと過ごし、寝る前に夕食の茶碗や皿がシンクに残っていても「明日ゆっくり洗えばいいわ。」と心に大きなゆとりのある生活だった。誰にも会わない日もあり、家族以外は誰とも話さない日もあった。予定のない日は顔も洗わずパジャマのまま過ごす日もあった。ゴロゴロしながらの友人H美とのLINEは楽しくて、ゲラゲラ笑った。

私が家事に専念する事を家族は皆大歓迎した。みんな笑顔になった。特に喜んだのは次男だった。彼が小学生の頃、繁忙期の急な残業がある度に「今日は遅くなる、ごめんね。そろそろ暗くなるから部屋の電気つけて暖かくしてね、大丈夫?」と廊下の隅で電話をかけた。小学5年生になった頃彼は言った。「お母さん、もう電話かけてこなくてもいいよ。僕は大丈夫だから。仕事頑張ってね。」と。。。「うん、わかった。」と電話を切った後、私はトイレで泣いた。遅くまで子どもを待たせる罪悪感と、子どもの成長の嬉しさとが入り混じって涙が溢れた。

家にいて全力で家族の事を考えられるのは本当に幸せだった。夫のYシャツはもパリパリに仕上がり掃除も行き届いている。料理は相変わらず苦手だけどネ(苦笑)。

そう、ついこの前まではそう思っていた。

でも、何というかこうムズムズしてきたのである。まだアラフィフ。定年と言われる年までは何年もある。このままでいいのか…。悩む日が続いた。そして決心した。考えていても仕方ない、後悔しないよう取り敢えず動いてみよう。

そういう訳で、夫の「フルタイムは絶対ダメ!!午前中だけなら許す。お前の悪い癖だ、仕事に入れ込むな。」という条件付きで、しぶる次男に承諾をもらい、タイトルの通り姉さんは再就職したのでありました。