お気に入りの場所 の巻

姉さん女房
17.09.19
狭くて薄暗い所が好きである。

子どもの頃住んでいたアパートは狭くて暗かった。
両親は共働きで兄妹とは年が離れていたので、小学校から帰ると一人で留守番する事が多かった。
そんな私のお気に入りの場所は2段ベッドの下の段。絵本、折り紙、ぬり絵、スケッチブック、声色変えて一人三役のお人形さんごっこ。一人遊びに飽きたのと、ちょっぴり寂しいのとでいつの間にか眠ってしまっていたっけな。

そのアパートが取り壊される事になり祖父母の家に引っ越す事のだが、そこもまた狭くて暗くておまけにすごく古かった。
その頃になると、学校から帰ったら近所の友達と暗くなるまで遊んだのであまり寂しくはなかったかな。

ド田舎の家の建蔽率はとてつもなく広く、隣の幼馴染の家まではゆうに30m位離れていた。
そこへと続く細い道も好きだった。トカゲ、グミの実、せみの抜け殻、尺取り虫。夜になると外灯など無いものだから怖くて家まで一目散に全力疾走したワ(お蔭で足は速くなった)。

細い道といえば今お気に入りの場所が二つある。
一つは神社の路地裏の道。しんとした静けさと大きな木、木漏れ日、レトロな外灯。奥の民家の木枠の格子窓、そこにかけてあるじょうろ。
もう一つは時々思い出したように行く山の中にある温泉。そこの女湯へと続く長い廊下。女湯までは緩い坂になっていて、左側の窓の外には苔むした岩が並び冷んやりとしている。雨が降る日は情緒あふれて尚よろし。
   
今お気に入りの場所 
 さて皆さん、ここがどこだかおわかりになりますでしょうか。

今も狭くて暗い所は好き。だから時々押し入れに入りたくなる姉さんなのでした(笑)