■□■ 治療法について
治療法には、光照射療法、薬物療法および心理社会的アプローチ(心理教育)があります。
冬季うつ病には、実は、“単極型(うつのみ)”と“双極型(うつと躁の両方)”があり、それぞれで治療方針が異なります。
双極型の場合には、春や夏は逆に気分が高揚し、元気すぎる状態になります(これを“躁状態”といいます)。
【光照射療法】
早朝に30分〜2時間程度、2,500〜10,000ルクスの光を浴びると、早い場合には3〜4日で症状が改善してきます(単極型)。
双極型の場合には、気分安定薬を内服したうえで、光を浴びる時間は単極型よりも短くします(長時間浴びると、逆に気分が高揚しすぎてしまう場合があるため)。
光照射療法には、専用の機器が必要となります。市販されており個人での購入も可能ですが、必ず専門医の指導のもと、使用してください。
【薬物療法】
抗うつ薬や気分安定薬を用います。
双極型の場合には、基本的には気分安定薬の内服が必要です。
【心理教育】
病気の正しい理解を得ることで、初期段階での治療の開始や、再発の予防が可能となります。
■□■ 予防法
1.規則正しい生活を送り、朝はカーテンを開けて、日光を浴びてください。
日中も晴れている日には積極的に戸外に出て、日光を浴びましょう。
2.バランスの良い食事を3食きちんととりましょう。
神経伝達物質であるセロトニンの減少が冬季うつ病の原因の一つと考えられています。
セロトニンは必須アミノ酸のトリプトファンからつくられますが、吸収の際には炭水化物やビタミンB6が必要です。
よって食事は炭水化物を中心に、肉や魚、大豆などのたんぱく質を欠かさず、ビタミンB6を多く含む食品(まぐろやかつおなどの魚やレバーなど)を積極的にとりましょう。
3.有酸素運動を行いましょう。
ウォーキングや軽いジョギング、エアロバイク、水泳などの有酸素運動を行うと、脳内で抗うつ作用をもつ神経伝達物質(セロトニンやノルアドレナリン)が分泌され、気分がよくなることが分かっています。
普段から運動をする習慣をつけておくとよいでしょう。 |