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ひきこもりについて

堀口 逸子
(ほりぐち いつこ)

順天堂大学医学部公衆衛生学教室

 私たちはさまざまなストレスのなかで生活をしています。ストレスといっても 自分で自覚できるものもあればそうでないものもあります。このストレスがうまく解消できなくなったとき、ストレスが、自分が対処できるよりも大きなものであったとき、これ以上疲れないように、休息をとるために、外からの刺激を遮断することがあります。

 外からの刺激を受けないようにすること、すなわち殻のなかに閉じこもり、自分を守ろうと、いわゆる「ひきこもり」という現象として現れることがあります。

 ひとは、身を守るために殻に閉じこもることもあるのです。
 子どもが「ひきこもり」となった場合、その原因探しを家族がしようとする場合が少なくありません。しかし、原因がわかることは回復のために絶対に必要な条件ではないのです。
家族は原因探しにエネルギーを費やさないようにしましょう。

 また、家族にとって、その「ひきこもり」が、甘えやなまけとして映るかもしれません。本人も、これから先どうなるのかなど苦しみ、葛藤し、悩んでいることが多いのです。

 家族の何気ないひとことが本人をいっそう傷つけることになったり、人への不信感をつのらせてしまうこともあります。本人の状況の苦しさや辛さを家族が受けとめることが大事です。

適度な距離を保ちつつ、本人がリラックスし安心して過ごせる環境を
家庭のなかからつくっていくことから始めましょう。
家族の一員が「ひきこもり」となった場合に、そのことが家族にストレスを与える原因となることが少なくありません。この状況を家族だけで抱え込んでしまいがちです。これはかえって家族そのものが社会から孤立し、家族自身がこれまでどおりの生活を営むことを困難にしてしまう場合も少なくありません。
家族だけで抱え込まず、相談をしましょう。
相談先としては、地域の保健所・保健センター、都道府県の精神保健福祉センター、精神科のある病院や診療所(クリニック)があります。また、民間のフリースクールなどもあります。
長崎県内のおもな相談窓口は・・・
 長崎県精神保健福祉センター(大村市西三城町 Tel.0957-54-9124)では、平日9:00〜17:00の間、電話相談・面接相談に応じています。また、県内各保健所教育相談所児童相談所のほか、各市町村に配置されている保険師さんも相談に応じてくれます。いずれも、面接相談を希望する場合には、事前に電話して、日時を予約してから行かれると良いでしょう。
 勤労者が、仕事が原因で引きこもりになった場合には、長崎産業保険推進センターも、相談窓口になります。

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