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チョコレート嚢胞(のうほう) Vol.2 治療について

安日 泰子
(やすひ やすこ)

やすひ ウイメンズヘルス クリニック院長
長崎市銅座町2-15NKイリスビル5F
TEL.095-825-9700
やすひ ウイメンズヘルス クリニック

【チョコレート嚢胞の治療】
 治療方針は大きくは二つ。手術かホルモン療法です。
 大きさやその方の年齢、及び妊娠のご希望の有無によって治療方針が決められます。 

手術
 30代までは8p、40代以降は5?6p以上で基本的に手術を検討しますが、ご本人の妊娠の希望や痛みの程度を加味して最終的に決定されます。不妊症的な方は、早めに手術となります。
 手術は腹腔鏡によることが多く、チョコレート嚢胞部分のみ摘出し、しばしば合併するその他の骨盤内の内膜症の病巣を焼却するなどの操作により、リセットできます。このリセット効果で、術後の妊娠率が高くなるとされています。

 ただし、チョコレート嚢胞も含む全ての卵巣嚢胞は、常に悪性(すなわち卵巣がん)ではないことを確認することが重要です。確認の方法としては超音波やMRIなどの画像診断や腫瘍マーカーがあります。しかしながら最終的には病理学的検査、すなわち実際の嚢胞を顕微鏡で確認する必要があります。手術適応の大きさが年齢によって違うのは、年齢とともに悪性の可能性が高くなるからです。


ホルモン療法
 手術しない程度のチョコレート嚢胞に対しては、ホルモン療法となります。
内膜症全般に対する予防や治療の基本的な考え方は、排卵を抑えることです。
その方法に3つあります。
    1.低用量ピル
    2.黄体ホルモン
    3.偽閉経療法
 その方の年齢や血栓症リスクに応じて決定されます。
 手術された場合、術後にも上記ホルモン療法に移行し、術後の再発を防ぐことも多いです。ご本人の希望によっては、鎮痛剤のみで様子観察することもあります。この場合は3か月ごとに超音波などで診察をします。

掲載日:2017年10月18日

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