暮らしのレシピ 05/10/01

 おくんちと着物

森 美輪 

もう幾度も口にしていることだけど、今年の夏はとにかく長すぎた!!
さすがに暑さになれるどころか今頃になって季節はずれの夏バテになっていらっやる方もいるのではないだろうか。
そのうち、だんだん日本に四季というものが存在しなくなり、暑いか寒いかの両極端の二季になってしまうのではと思わずにいられない。
もうすぐ、長崎っ子にとってはいてもたってもいられないおくんちが始まろうとしているのに・・・


私事ではありますが、昨年から次女が諏訪幼稚園に通っていることもあり、約6年ぶりに稚児行列に参加することになった。
大勢の公衆の前を行列作って練り歩くということで、お母様方も着るものにはいろいろと頭を悩ませていらっしゃるようだ。
私はもちろん着物をきます・・というか洋服持ってないんです!


でも、稚児行列に参加されるお母様方には是非着物を着られることをおすすめします!
ふだん着ていないと着る手間や面倒くささが先にたってついおっくうになりがちだけど、着物を着ると背すじがすーっと伸びて、なんだか厳かな気分にもなれるから。
また何よりも子供もふだんと違った装いのお母さんの姿を見て喜んでくれると思うからだ。
そして、私が着物をおすすめする理由のひとつに靴の問題がある。
長い時間子供連れでヒールの靴を履いて歩くのは想像以上に苦痛を伴うものだ。
長崎はなんといっても坂がとても多い。
そこへいくと、草履は足がとっても楽ちんなのだ。
前にも書いたと思うのだけど、どこまでも果てしなく歩けそうな感じ・・・
おくんちを良い機会に試してみてはいかがでしょうか?


以前、着物について書かせて頂いたのだが、やはり着物はとても奥が深いと思うし、着物ほどTPOがわかりやすい服装もないと思うのだ。
着ていく時間帯、場所、目的によって着物の値段うんぬんではなくきちんと格付けがされているという点である。
たとえば、たとえ百万円したとしてもおくんちには本来仕事着である大島紬よりは、たとえ五万円でも付け下げとか訪問着がいいとか・・・


そういったことも含めて、ピーコさんのファッションチェックではないけれど、おくんちの着物姿、踊り町の方々が着ていらっしゃる着物姿を拝見するのはとても参考になる思う。
皆さんも是非そういった視点でもおくんちを楽しまれてはいかがでしょうか。

まだまだ日差しも強い今日この頃ですが、皆様体調をくずされませんようくれぐれもご自愛下さい。
また、今後ともどうぞよろしくお願い致します。
 【筆者プロフィール】
森 美輪

元全日空国際線スチュワーデス
インターナショナルエアアカデミー長崎校非常勤講師
著書『輪ハッハッハ・・・』(株式会社 文芸社)