暮らしのレシピ 05/10/22

 長期投資のすすめ

ファイナンシャルプランナー・太田 美樹 

最近、本屋さんにいくと「あなたも始めよう!株式投資」とか「主婦が株で3000万儲けた!」なんていう記事を目にしませんか?

個人が家庭でインターネットでの株の売買が簡単にできるようになったこともあり、今や「投資」という言葉は日常的にもなりました。

これは、将来のインフレ(物価上昇)には、金利の低い預貯金だけでは追いつけないこと・老後の公的年金が期待できないことなどを皆さん気づき始めた結果であり、今後、この投資傾向は確実に増えていくことと思います。

しかし皆さんちょっと待ってください。株式投資を余ったお金でゲーム感覚にする場合は別ですが、大事なお金を「育てよう」と思っている方に短期的な株の売買は向いているでしょうか?

結果から言えば、個人投資家(素人)が株式投資で長期的に「勝つ」ことは極めて難しいということです。もし勝つことができる人がいるとすれば次のような条件を持つ人だけです。

  「株式投資に費やす時間」「知識・経験」「心理」「資金力」「情報力」

例えば「心理」ですが、私たちは仮に株価100万の株を買って数日後に110万になったとしたらすぐに売って利益を確定したくなりませんか?逆に90万に下がったら、下がったことを認めたくないとか上がるのをずっと待つとかの行動(損を確定したくない)をしませんか?実はプロ(機関投資家)はその逆なのです。株価が上がりだしたらじっくり待って大きな利益で確定し、下がり始めたらすぐに損切りするのですね。

ですから個人投資家は、結果的にリターンは少なくリスクは大きい・・・となり9勝1敗でもプロに負けてしまうことが多いのです。しかも企業情報の収集力は少なく、自分の感に頼って売買することがほとんど。「時間・資金力・経験」も同じくプロには敵いませんね!

野球で言えば、プロ野球選手とリトルリーグ少年の戦いみたいなものなのです。

このようなことからも、皆さんの多くは、まだ「投資」=リスクと思っている人も多いですよね。しかしギャンブル的に短期売買をせず、長期保有をした場合はどうでしょうか?

1984年〜2004年の20年、(バブル崩壊後も含め)日本株(分散投資)を保有した場合の投資収益は100万→147万になっています。日本株のみならず、国際分散投資(日本株・日本債券・海外株・海外債券)で分散運用した場合だと、100万→311万にもなっているのです。

一年で元金を二倍にするには大きなテクニックを要しリスクも高いのですが、長期投資のように10年〜20年で二倍、三倍にするというのは実は可能性がとても高いのです。

みなさんが、この長期投資を成功させるには、まず、経済や投資の基本的な知識を身につけ、プロの運用する本格的なファンド(投資信託)で分散・長期運用するだけです。これだと、どんな初心者でもトライできます。大切なのは当面使わないお金を時間をかけてじっくり育てること。そのためのお金の知識を身につけることなのです。

勉強なしにリターンはありえません。皆さんも賢く投資できるよう、この秋の夜長に勉強を始めてみては?


太田 美樹(おおた みき)
(有)ケイ・エフピー 長崎店代表
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